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ヘブンがひっくり返ったお化けのシーツを取ってみると、ゲジゲジがでてきました。
「なんだ、、、お前じゃあないか。こんなものかぶって何してるんだ?」とヘブンガ聞きました。
「おれ、お化けごっこをやってんだ」
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「こんなものかぶって脅(おど)かそうたって、おいらちょっとも怖くないよ」とヘブンがいいました。
「おれだって、お化けなんか怖くはないさ」とゲジゲジが負けずにいいました。げじゲジゲジはこういわないと格好がつかなかったからです。
「ほんとにそうかなぁ、、、?」
「そうだとも」
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ゲジゲジが「そうだとも」といったとたん、姿は見えませんが、誰かの大きな笑い声がしました。
「ワッハッハ、、、聞いたぞ、聞いたぞ!」
不思議なことに、笑い声と同時に、目の前にいたヘブンも、辺りの景色も一瞬に消えて、ゲジゲジは見たことにないところに、一人で立っているのでした。
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